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2016年9月の3件の記事

2016年9月26日 (月)

ルビーさん物語〜輝きが重ねる奇跡〜





10数年前、ルビーさんの体に突然変調があり動くのがとても辛くなりました。
どこの病院でも原因不明、しかし病状は酷く寝たきりに。
その頃やっと病名が、多発性硬化症と判明したのです。
担当医は回復の見込みなしとの判断。
でもルビーさんは諦めていませんでした。
ルビーさんには、ぶっきらぼうだけど心はとても温かい、頼もしいご主人がついていました。
ご主人に支えられて、病院を変え、病に立ち向かっていきました。
そして寝たきりの状態から、少し起きあがれるまで回復したのです。

そんな折、新聞を読んでいてある記事に目を留めました。
(ホースセラピー?)
五色ホースクラブの記事でした。
(障がい者でも馬に乗れる?)
ルビーさんの脳裏に、昔馬に乗って走った爽快感が思い出されます。
「あぁ、ここに行ってみたい!」
それがスタートでした。

ルビーさんの見学願いの連絡を受けて、同行支援の人とセラピーファームに来たルビーさんは、とても愛おしそうに馬を見つめ、車椅子から手を伸ばし顔を撫でていました。
馬が好きという気持ちが見ていて伝わってきます。
「乗ってみますか?」
思わずそう声を掛けました。
思いがけない言葉に、驚いた様子のルビーさんでしたが、
「乗れるの?」
と少し不安気に聞きます。
「もちろん!私たちは障がいのある人を安全に乗せるプロですよ。」
見学の予約でしたが、一応スタッフもボランティアも居る時を選んでいたので、そう返事ができました。
キラキラ目を輝かせ嬉しそうに頷いたルビーさんは、まるで少女のようで、年上なのに可愛い人だなって思ったことを覚えています。

そして馬に跨り、ゆっくり歩いていると、一つ目の奇跡が起きました。
だんだん視界が明るく、そして呼吸が楽になっていることに気づきました。
昔馬に乗った爽快感が蘇ります。
寝たきりからの体を考慮して、そんなに長くは乗れませんでしたが、馬から下りると二つ目の奇跡が。
杖で立つのがやっとだった体が、スタスタ歩き出したのです。
これにはそこにいた全員がびっくりでした。
「鎧を脱いだみたい、体が軽い!」
どんな薬より、どんなリハビリより、馬はルビーさんを癒してくれました。

五色ホースクラブのメンバーになったルビーさん、ここはボランティア営業で従業員はいません。メンバーになるには、サポートボランティアがいるのですが、ルビーさんのご主人がボランティアメンバーになってくれました。自分も馬の世話や、障がいのある人のボランティアをしながら学んでいくメンバーです。
病状もよくなっていき、ご夫婦で旅行も楽しめるようになって、とても順調のように見えました。
ご夫婦にお子様がいなかったのですが、クラブの子供達を可愛がってくださって、クラブの優しいパパ、ママでした。
ルビーさんの回復と、ナオ先生がレッスンしてくれる様になって、ルビーさんは競技にもチャレンジしました。

そんな中、毎週来ていたルビーさんが、来てない時がポツポツ見えだしました。
ナオ先生は明るく元気で、みんなの人気者。
レッスンはすぐに一杯になります。
一杯だからかな?
そう考えていましたが、1人でくる様になったルビーさんに訳を聞くと、ご主人が入院中であるとの話が。
「これからは一人で来ます。」

気丈に話すルビーさん。
しかし、それには問題がありました。
レッスンはぎっしり入っているのですが、馬や天候の状態で時間がずれることも多く、車の停めるスペース、クラブハウスも広くない。
それと1番問題なのは乗り降りの補助。
前述にもありましたが、ボランティアで運営なので、障がいのある人はサポートボランティアが必要です。
ルビーさんの仲良しのメンバーが私がすると申し出てくれました。
でもその人は、神戸や西宮からなので毎回は難しいし、他のサポートメンバーそれぞれの子供達で精一杯。
私やナオ先生もそれぞれ役割があり、1人にかかるのは不可能です。
ボランティア運営ですが、みんなの大切なこの場所を守るため、万全には万全を重ねます。
私とナオ先生、インストラクターのメンバーは何度も話し合いました。
みんなルビーさんが大好きです。
ルビーさんが困ったらみんな手を貸すでしょう、ナオ先生も辛くても平気な顔しか見せないでしょう。
しかし無理は続かない、それは負担になってしまう。

(特別扱いはしない、自分のことは自分で責任を持つ、それが約束できますか?)

ご主人の大変な時期に、ルビーさんはこう言われてとても辛かったと思う。私もナオ先生も、とても辛かったけど、乗り越えてくれると信じていました。


でも思ったより、ルビーさんはもっともっと強かった。

頼もしいご主人がお星様になっても、それは変わらなかった。

病状も波があるけど、自分のペースを維持し、仕事も始めました。

そんなルビーさんにまた新たな奇跡が起きます。

東京パラリンピックを目指しての、強化選手候補に選出されました。

病にも、運命にも向かっていく、そんな輝きが奇跡を重ねる。

きっとこれからも…






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2016年9月18日 (日)

9月の馬カフェ

今日の馬カフェ



ルビーさんの強化選手に挑戦祝いと、ウダがモンゴルに戻る事になったので、お別れ会も兼ねた会になりました。
かなりの雨で、人数は少なかったけど、やはり愛情はたっぷりなクラブです。



ウダはモンゴルに帰って、リハビリ乗馬を広めたいとの新たな夢に向かいます。
五色ホースクラブ、モンゴル支部長誕生近し‼️



夢に向かって進もう!

大丈夫!

私たちスペシャリストがついてます!

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2016年9月 5日 (月)

東京オリンピックパラリンピックに向かっての挑戦!

五色ホースクラブ所属のルビーさんこと、氏原恵美子さんがパラ馬術強化選手に選ばれました。
強化合宿も、全国障がい者馬術大会も自馬なので、パートナー馬を探していましたが、今日決定!
蔵元ライディングのドン・ディエゴです。



栗毛でおっとりとしたドンちゃん。

東京に向かっての第一歩がスタートです。

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