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2011年11月17日 (木)

さよならの時間

さよならの時間

今年の2月の終わり頃、園田競馬から馬運車で一頭の馬が到着しました。

園田競馬の誘導馬として、みんなに愛されていたホワイトラマン。

真面目で優しい性格から、子供達のセラピーにと贈られてきました。

真っ白な綺麗な姿と真ん丸な可愛い目に、クラブのメンバーは一目でメロメロ!

大歓迎で仲間入りでした。

円卓の騎士で癒しの力を持つ騎士をイメージして

“パーシバル”

と名前をつけました。

しかし、パーシバルにとってここのクラブは今までとは全く違う環境でした。

整備された道しか知らないパーシバルは土の道におっかなびっくり。

道に生えてる草を食べる事も知らず、草の中に足を踏み出せずにいます。

初めて馬達の群れに入って、順位はポニーのちびっこ茶々丸より下。

俺様性格のアトムに脅され、隅っこに追いやられ、大丈夫かな〜?とよく園田のお友達に相談してました。

でもだんだんパーシバルも仲間に溶け込んでいき、放牧で坂を上ったり、斜面で草を食べたり出来るようになって来ました。

パーシバルのお世話係は、中学生のりなと小学生のももこ。

アトムが怖くて乗れないももこも、パーシバルには乗って駈足も出来ます。

遊癖が凄いので、手入れはりなが担当。

ちょくちょく怪我をしながらも、一生懸命手入れしていました。

春休み位から、メンバーもパーシバルに乗れるようになっていき、パーシバルがこのクラブで本当に大切な存在になっていました。

それが…

夏に入ると、だんだんパーシバルが痩せ始めました。

夏やせかな?食欲はあるし。

なるべくゆっくりさせるように気をつけ、環境に気をつけていましたが、体は痩せていき放牧中に脚が震えるようになってきました。

白馬独特の病気、メラノーマの症状です。

元々わかっていましたが、こんなにも早く症状がでるなんて…

メンバーもパーシバルの為に頻繁に来て掃除や散歩にがんばってくれました。

パーシバル、早く元気になって欲しい!

みんなの願いでした。

様子を見に来てくれた園田の友達が、

「ありがとう、パーシバルが最後にここに来れて良かった。もう、出して下さい。」

その言葉には、馬は大動物であるため、もしここで最後を迎えると費用がとても掛かる。通常乗馬クラブでは、動けるうちに出してしまうのが常という事。ましてやここは、ボランティア団体で、余分な利益が有るわけではない。

私たちの事を考えて、言いにくい事を言ってくれたと思う。

たくさん悩んだ。

でもオーナーパパが

「パーシバルは最後までうちのクラブに居させる。」

そう言い切った。

命を教えるクラブが、命を放り出せない。

「パーシバルは最後まで面倒みるよ!」

そして、それから一月もたたないうち…

「パーシィが倒れた!」

馬房でパーシバルが右脚を下にした状態で尻餅をついている。

「パーシィ!」

パーシバルは立とうと懸命に踏ん張るが、立てない。

直ぐ獣医さんに連絡したが、直ぐに来れないとの事。

パーシバルは立とうと必死に足掻いている。

怪我しないように扉をはずしたり、誘導するのが精一杯。

園田の友達や、淡路島にいるメンバーのみ連絡して、みんな集まった。

息もあらくぐったりしてても、メンバーの顔を見るとまた立とうとがんばった。

パーシバルは、みんなに応えようと必死だった。

獣医さんが到着して、診てもらうと

股関節脱臼

そう診断された。

馬には致命傷だ。

草食動物で長い腸の馬は横になったままだと、ガスがたまり死んでしまう。

それは、馬にとってとても苦しいらしい。

パーシバルを苦しませたくない、でも…

なかなか出来ない決断に獣医さんは根気よく付き合ってくれた。

「パーシィが…苦しい思いをしないようにお願いします。」

獣医さんは頷いてくれた。

園田の友達が到着するのを待って、パーシバルは息をひきとった。

まるで、眠ってるような穏やかな顔。

パーシバル、ありがとう。

うちのクラブに来てくれて、本当にありがとう。

短い間だったけど、みんなパーシバルが大好きだったよ。

パーシバルはいつもみんなの心の中に…

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コメント

>命を教えるクラブが、命を放り出せない。

とても深い思いを感じます。

安らかに、パーシバル…

好い名前ですね。

投稿: KAPPA | 2011年11月19日 (土) 01時17分

KAPPAさん

コメントありがとうございます。

パーシバル…

短い間でしたが、思い出いっぱいです。

投稿: GAGA | 2011年11月19日 (土) 20時14分

全国大会の留守番に伺った日がちょうど49日だったので一人寂しく般若心経を唱えて冥福を祈りました(;∇;)/~~

友達が減るのはたいへん悲しいです(;_;)

投稿: PANIOLO | 2011年11月20日 (日) 21時20分

 なかなか土の上で楽しむことができなかったパーシーが、下の馬場に放牧されていた時に、アトムたちと土手をのぼり楽しそうに草を食べている姿を見たのが、私がパーシーを見た最後でした。すでにとても痩せてはいましたが、生き生きとして楽しそうに動き回っていました。五色ホースクラブで晩年を過ごせたことをきっとパーシーは幸せに感じ、天国へ旅立ったことでしょう。五色のメンバーの心にはいつまでもパーシーは生き続けています。

投稿: サファイア | 2011年11月27日 (日) 07時05分

五色の皆様、ありがとうございました。園田のみんなも感謝の気持ちで一杯です。パーシィ、お疲れ様。もう少しみんなと遊ぶ時間が欲しかったかな。

投稿: なな | 2011年11月28日 (月) 19時24分

ももこも、もうちょっとパーシィと遊びたかったって泣いてました。

パーシィが来てくれて、改めてクラブのメンバーの優しさを実感しました。

五色のメンバーは最高です!

もちろんななちゃんもね(v^ー゜)

投稿: GAGA | 2011年11月29日 (火) 17時44分

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